ありすちゃん「それが最近噂されていた怪しいイベントなんですか?」
俺「らしいよ、なんか変な物を対戦参加者に配布するとかなんとか…」
ありすちゃん「そんな曖昧な情報で出動するんですか…?」
俺「まあ、ここの近くが会場だから仕方ないのかな…」
ありすちゃんに引き受けてもらった1日署長ならぬ1週間署長の仕事。その期間内に開催されるTCGイベント『ベルベル』で怪しい動きが無いかを調べるため、俺逹はそのイベントに向かうことになった。
食事を終えて、対戦会が始まる。俺も対戦会の参加者として扱われていたが、81人のドタキャンにより対戦相手不在となり観戦に徹することになった。
ありすちゃん「あ、あの卓は対戦が終わりましたね」
対戦が終わった卓に目をやると、そこでとんでもない光景が……なんと、女性用の下着を景品として配っているのだ。この場にいる女性はありすちゃんのみ。つまり男同士で女性用下着をプレゼントしているのだ。
参加者1「フフフ…これこそが大人の遊び」
参加者2「TCGはこの日をきっかけにさらなるステージへ進む…!今日は歴史が変わる日になる…!」
ありすちゃん「な、なんですかあれは!?あんなの絶対おかしいです!!」
俺「…ありすちゃんのくさいストッキングの価値は優勝賞品レベルかな…?」
ありすちゃん「バカなこと言わないでください💢💢💢💢💢」
俺「あんな大人の下着なんかよりありすちゃんのストッキングの方が遥かに価値があるから、そこは安心してね」
ありすちゃん「そんなことで高い評価もらっても嬉しくありませんから💢💢💢💢💢」
担当アイドルであり俺の彼女でもある可愛いありすちゃんをからかっている間にも、女性用下着は参加者逹の手に渡っていき、俺のもとにも 渡された。
俺「……?なんか、こう…」
ありすちゃん「どうかしましたか?」
俺「これ、もしかしたら女性のにおいがするかもしれない…?俺はありすちゃんのストッキング足のにおいで嗅覚破壊されてるから確かめて欲しいな」
ありすちゃん「…ッ!!💢💢💢💢💢いい加減に…………いえ…本当に、この下着は…その、においがありますね」
俺「つまりこれは盗ひー…」
肝大田九(TCGイベント『ベルベル』主催の人)「待った!!口外しないでくれ…!」
ありすちゃん「そういう訳にはいきません。通報します」
肝大田九「プロデューサーさん…おい、デュエマしろよ。俺が勝ったらこの事は黙っててもらう」
俺「デュエマはしますが勝っても負けても通報します」
肝大田九「えっ」
俺「完璧な手札だ…リリアング銀河の裁きワイラビⅣサプライズホールキル轟轟轟ブランド」
肝大田九「強すぎる…!こんなの勝てるわけがない…!!」
俺「ターン開始時キル覚醒セツダンワイラビⅣ攻撃時S級侵略サンマックス3点」
肝大田九「トリガーないです」
俺「セツダン2点」
肝大田九「ないです😭」
俺「リリアングダイレクト」
肝大田九「ありがとうございましたorz 」
俺「ありがとうございました」
そんなこんなで、悪事を暴かれたTCGイベント『ベルベル』の主催はゴヨウとなったのだった。
俺「そして俺は、署長ありすちゃんのくさいストッキングを獲得…」
ありすちゃん「させません!!💢💢💢💢💢あなたも通報しますよ!?💢💢💢💢💢」
おしまい