とぅえるぶろぐ

デュエマのモブでアイマスのにわかを主にやってる奴のブログです

【ゆうぽむ✖俺✖デュエマSS】「俺は言ってくれれば愛人も認めるからね」

俺は高咲侑ちゃんの彼氏、ナンバー12。

そんな俺は侑ちゃんの幼馴染で彼女の事を過剰なまでに愛している上原歩夢ちゃんが侑ちゃんとイチャイチャするのを見るたび、
「俺は言ってくれれば愛人も認めるからね」と口癖のように言っていた。

歩夢ちゃん「それにしても、ナンバー12さんってすごいなぁ…私じゃ侑ちゃんを他の子に取られたくないって気持ちを抑えるなんて難しすぎるよ」

俺「いや、俺も最初は惚れた娘を独占したかったんだよ。ただある失恋をきっかけに、
俺の好きになった女性が俺以外の人にも愛してもらえるのも悪い気はしないと思えるようになったんだ」

歩夢ちゃん「そうだったんだ…」

俺「ちなみに、奇しくもその失恋相手の娘も『ゆうちゃん』だったんだよね…不亞幽ちゃん、って言うんだけど」

侑ちゃん「へぇー、『ゆうちゃん』に失恋して私(ゆうちゃん)と付き合うなんて、ちょっと不思議な感じだね」

俺「そうだね…ちなみに、その時の恋敵はリア充バケツ野郎ね」

歩夢ちゃん「リア充バケツ野郎!?」

俺「リア充バケツ野郎、って言うんだけど」

歩夢ちゃん「絶対本名じゃないよね!?」

侑ちゃん「あはは、そんなに根に持ってるんだ?…でも、よかったら聞かせて欲しいな…ナンバー12が本当に独占したがってた頃のストーリー」

















あれはデュエル・マスターズバトルアリーナが開催された時のことだった。

過去の俺「大会参加者の不亞幽ちゃん、強くて可愛いなぁ…黄昏ミミちゃんも強くて可愛いけど、幽ちゃんからはまた違う覇気を感じて興奮しちゃうね」

可愛さ+自分好みの強い気を感じる女の子が好きな俺は、バトルアリーナ参加者の不亞幽ちゃんを好きになっていた。
そして会場の外を歩いていた時、写真を見ているあの男を見かけた。

過去の俺「あれはバトルアリーナ参加者のグレート・バケツマン…だったかな」

そして突風が吹き、その男が手に持っていた写真が俺に飛んできた。

グレート・バケツマン「そこのキミ!ゴメンゴメン、その写真ボクのなんだ…!」

過去の俺「…え…?」

その写真は、幽ちゃんとあの男のツーショット写真だった。

グレート・バケツマン「…あれ?ボクの写真見つめてどうしたんだい?キミ…どこかで会ってたかな?」

過去の俺「…リア充、バケツ野郎ーっ!!」

リア充バケツ野郎「ええっ!?」

過去の俺「なんで言ってくれなかったんだ…俺はもう不亞幽ちゃんのことを好きになってしまったのに…!!」

リア充バケツ野郎「!……そ、そうだったのか…なんかゴメンねー…」

過去の俺「リア充バケツ野郎!!俺とデュエルしろ!」

リア充バケツ野郎「いいよ!デュエルなら大歓迎!このデュエル受けて立つ!!」

過去の俺「リア充狩りの時間よ─────(服を脱ぎ捨て上半身裸になる)」

2人「デュエルスタート!!」


















俺はリア充バケツ野郎に挑んだ。しかし当時の俺は「デュエル・マスタード(幽ちゃんも読んでた漫画)面白っ!」なんて感じで漫画を読んでたまにカードを買ってた程度の環境デッキの概念すら知らないデュエリストだった。そんな俺が勝てる筈もなく………




リア充バケツ野郎「呪文、インビンシブル・パワー!これでボクのクリーチャーはみんなトリプルブレイカーだ!!まずは戦車男のタップトリガーでキミの場に残ってる貪欲の影グレイ・バルーンを破壊してもらうよ!」

半裸の俺「もうクリーチャーがいなくなった…!」

リア充バケツ野郎「トリプルブレイカーになったボルメテウス・ホワイト・ドラゴンで残りのシールドをブレイク!!!」

(シールド・トリガーのハンター・クラスター、死の宣告、アクア・チャージャー焼却)

半裸の俺「み゙ゃ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」

リア充バケツ野郎「ガザリアス・ドラゴンで…とどめだー!!!」

半裸の俺「ちくしょおおおおおおっー!!」




リア充バケツ野郎「ボクの勝ちー!イエイ!」

半裸の俺「くっ……とりあえずこの写真は返す」

リア充バケツ野郎「ありがとう!もしまた会うときがあればリベンジも受けて立つよ!バイバイ!!」


イライラしながらリア充バケツ野郎を見送る俺の前に、どこからか鳩がやってきた。猫以外の動物が怖いビビリの俺は、普段なら鳩から逃げ出すところだった。しかし怒りに染まった当時の俺は、あろうことか鳩に抑えきれない憎しみを向け、鳩の首を掴んだ。

半裸の俺「こんなものっ……!!」


俺は鳩に八つ当たりしている内に、さっき見た写真のことを不意に思い出してしまう。

半裸の俺「…幽ちゃん、幸せそうな笑顔だったな……」

たとえリア充バケツ野郎が与えたものでも、幽ちゃんが幸せになるならそれも悪くない…少しだけ、そういう気持ちが小さくも確かに現れたような気がした。

半裸の俺「リア充バケツ野郎で最後だ…リア充を恨むのは…今日から俺はキモい童貞、孤独と絶望のゴミだ……!!」





















俺「あの時確かに恋は死んだけど、好きになった女性に幸せでいて欲しいという想い……愛は生きてた。俺にとってはそれがあることが大事だと思うようになったんだ」

侑ちゃん「なるほどね」

歩夢ちゃん「なんかナンバー12さん上半身裸になってなかった!?

俺「だから俺は認めたいんだ…俺の彼女を愛する人達の事を…たとえ歩夢ちゃんが9人に分裂して全員侑ちゃんの愛人になる事になっても」

歩夢ちゃん「どういう状況!?」

侑ちゃん「あははっ!…でも私もそういう状況になったら、9人になった歩夢も、ナンバー12も全員愛する…1人だけなんて選ばない」

歩夢ちゃん「ゆ、侑ちゃん─────って!だから9人の私って何!?」